★ヴェルディはJの理想を体現? | Dear Green Field

★ヴェルディはJの理想を体現?

2015年8月8日の明治安田生命J2リーグ第28節横浜FC戦のヴェルディの先発11人中、ユース出身者はなんと8人!
当然だが都内出身者も多く4人。他に神奈川、千葉出身者が6人。
圧倒的に、ユース勢、首都圏勢が多数を占める。
ここに、リザーブメンバー7人を加えると、ユース出身が12人(67%)
都内出身7人(39%)、隣県を含めると15人(83%)
余所で実績を残している選手を掻き集めているクラブとは明らかに異なるチーム作りをしていることが分かる。

アカデミー、ユース育ちの同じ価値観を有する選手が多数を占め、ヴェルディとは異なるサッカーを経験してきた選手、圧倒的な力があるわけではないがチームが勝つための汗かきを厭わない外国籍選手、それらがうまく融合している。
これは、Jの一つの理想ではないだろうか。

育成重視だったのは以前からだけど、トップがその方向に明確に舵を切ったのは昨季から。
2013年12月14日のラウンドテーブルでの社長発言でその方向が示されています。
以下、公式サイト掲載の議事録から引用します。


今までのように、 実績のある選手を外から何人か獲得し、その選手にチームの中心を任せるという手法ではなく、私どもが9年ないし6年かけて育てた選手を中心として、チーム作りを見直そうと思います。来年(2014年:引用者注)はその初年度にしたいと思っています。
(中略)
来年は、その次に大きくジャンプするために膝を折る年しようと、一度大きくしゃがんで力を蓄えて大きくジャンプする準備をする年にしようと思っています。 その方針が、皆さんの賛同を得られるかどうかは分りません。もしかすると今年(13位:同)よりも成績が悪くなるかもしれません。(2014シーズンは20位:同)
(中略)
将来のヴェルディのことを考えれば、勇気を持ってその方向に舵を切ることを今、やるべきだ思います。我々のアカデミーから上がってくる選手を信じたいと思います。
【引用終わり】


「派手な補強はしないし成績は振るわないかもしれないけど我慢してくれ」こんなことを社長から言われて全く異論が出ないのは、育成の重要性を知るヴェルディサポーターくらいでしょう。
深刻な経営危機を経験しているクラブでもあるし。

もしこれでJ1に復帰したら、本当の意味で最優秀育成クラブとなる。

さあ、ここからが正念場。残り14試合、現状に満足することなく突っ走れ!