★鹿島・鳥栖戦での出来事 | Dear Green Field

★鹿島・鳥栖戦での出来事

問題の後半36分のシーンをスカパー!オンデマンドで見た。
通しの中継映像では悪質なプレーには見えなかったが、別角度からのリプレイでは踏みつけているところがハッキリ映っている。
あれを故意でないと解釈するのは無理。現場で乱闘にならなかったということは、警告で収めた主審はもちろん他の選手にもよく見えていなかったということなのかな。
まぁ、主審もすぐにカードを出したから(結果としてイエローは正しくない判断だったが)大きなトラブルにならなかったとも言えるが。

ただ、ああいう場面で常に気になるのは、副審は何をしていたかという点。
(目の前というわけではないが)主審とは別角度から見ているので、主審からは見えていないものが見えているはず。
副審がファールのアピールをすることもあるが、その回数は非常に少ない。主審のジャッジには一切意見を言わず、オフサイドがどうかとボールがラインを割ったかどうかしか見ていないと思われる副審が大半だ(皮肉にも、ゴールに入ったかどうかは見えていないことが多いが)。
反則があったかどうかはもちろんのこと、ファールが警告にあたるか、退場が相当かなども聞かれずとも主審に進言すべきだ。
そうしないなら、ボールにICチップを内蔵すれば副審なんて要らないということになる。
少なくとも、「線審」でなく「副審」なんだから。

あと、鳥栖のGK林は「韓国が悪い」というような言い方には疑問を呈している。これはそのとおりだ。
一方で、あのようなラフプレーは(比較すると)韓国人選手に多いのも事実。それも、今回のような国内リーグの試合よりも(ナショナルチーム、クラブチームを問わず)国際試合の方がより一層その傾向が強まる。(中国人選手も近いものがあると言えるだろうが)
繰り返すが、あくまでも比較の問題。「日本人選手にはない」などと言うつもりは毛頭ない。

読売クラブ時代の日産戦で、戸塚が水沼(現鳥栖ではなく、もちろん親の方ね)を蹴った場面を目撃した。確か、ソウルオリンピック予選(?)の直前で、当時水沼は代表の常連だった。
場所は、船橋の競技場。普段は使わない競技場だったのでよく覚えている。
天才戸塚のドリブルに、水沼がファールギリギリの、いや何回かはファールを取ってもいいくらいの厳しいプレーを繰り返す。そうでもしないと止めらないくらい当時の戸塚は凄かった。
で、何回目のそういう場面、戸塚を後ろから厳しくマークしていた水沼が競る中で転んだ。そこに戸塚が後ろに足を上げ、スパイクの裏で蹴った。これが、水沼の顔面にヒット。水沼は負傷退場。
今回のキム・ミンヒョク選手のようにプロレス技のストンピングをしたわけでも、キックボクシングや空手の回し蹴りや前蹴りをしたわけでもなかったが、いかんせんポイントの付いている側、直後に控えた(オリンピック?)予選への影響が懸念されたが、幸い重傷ではなかった。
あれもとてもじゃないが“偶然”とか言えるものじゃなかった。
当然、戸塚は退場。数試合出場停止になった。悪質なラフプレーだったから仕方がない。

とにかく、ひとつ間違えば選手生命に関わること。
選手はピッチ上で自らの名誉とプライドを懸けて戦ってはいるが、命を懸けているわけじゃない。
それを守るのも審判の役割だ。